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乳酸菌と炭酸の相性

乳酸菌と炭酸は相性が良い

炭酸は体に悪くない

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スーパーやコンビニに行くとさまざまな種類の炭酸飲料が売られています。最近は甘くない炭酸水が人気です。
とはいえ「炭酸は体に良くないのでは」という不安を感じて摂るのを控えている方もいます。昔から炭酸は「骨を脆くする」「歯が溶ける」という都市伝説が囁かれてきました。
もちろんこのような話には科学的根拠はなく全て嘘です。炭酸は体に悪いと誤解されることがありますが、そんなことはないのです。

炭酸は胃腸を刺激する

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炭酸は二酸化炭素が水に溶けただけのものですから、体に対する大きな影響はありません。しかし、炭酸を摂ることで胃腸を適度に刺激することができます。
これは炭酸ガスが胃の粘膜に働きかけることで、消化機能を促進してくれるためです。腸に届くと、炭酸の刺激によって食べ物を動かしながら排出に導くぜん動運動が促され、便通が良くなります。

乳酸菌と炭酸を一緒に摂ろう

乳酸菌の優れた整腸作用

ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌は優れた整腸作用を持つ善玉菌です。生きた乳酸菌を腸に届けることができれば、糖を分解して乳酸や酢酸といった有機酸が大量に生成されます。
それによって腸内のpHが下がり酸性に近づきます。善玉菌は弱酸性の環境を好みますから、腸内にもともと生息する善玉菌を活性化して増殖が促されます。
一方の悪玉菌はアルカリ性の環境を好むため、腸内環境が酸性に近づき、善玉菌の働きが活発になることで増殖が抑えられます。

ただしヨーグルトなどに生息している動物由来の動物性乳酸菌は酸に弱い性質を持つため、せっかく生きた菌を摂ってもその多くは胃酸や胆汁酸で死滅してしまいます。
ですが近年の研究では死滅した乳酸菌にも一定の整腸作用があることが分かっています。乳酸菌は死滅したとしても菌体成分が腸に届くことで、他の善玉菌のエサとなり増殖を促してくれます。

乳酸菌と炭酸でぜん動運動を促す

乳酸菌を摂ることで腸内環境が整うと、便秘やお通じの乱れ、下痢、お腹の張りや腹痛といった腸の不調が改善されます。
さらに乳酸菌の仲間であるビフィズス菌は、大腸で乳酸のほかに殺菌力の強い酢酸を大量に生成します。この酢酸はぜん動運動を促す働きがあるため、腸内に生息するビフィズス菌が増えると便通が改善されます。
炭酸にもぜん動運動を促す働きがありますから、乳酸菌やビフィズス菌と炭酸を一緒に摂ることで相乗効果が期待できます。

炭酸で乳酸菌が死滅することはない

炭酸を摂ると胃が刺激されるため、「炭酸で胃酸が活発になり乳酸菌が死滅するのでは?」と不安に思う方もいるでしょう。
確かにコーヒーなどを摂ると胃酸の分泌が活発になるため、乳酸菌との相性は良くないと言われています。
しかし、炭酸は単なる二酸化炭素であり、胃を刺激すると言ってもガスによって胃が拡大するだけで、胃酸の分泌には影響しません。ですから一緒に摂っても乳酸菌が死滅することはありません。
炭酸入りの乳酸菌飲料が売られていることを考えると、「炭酸で乳酸菌が死滅する」という説も、「炭酸で骨が弱くなる」のように全く根拠がない都市伝説と言えます。

乳酸菌と炭酸の上手な摂り方

無糖の炭酸水がおすすめ

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乳酸菌と一緒に炭酸を摂るなら無糖の炭酸水がおすすめです。使われている成分は水と二酸化炭素、フレーバー付きのものは香料が添加されています。糖類は自然由来のもの人工由来のものも含めて一切使われていません。

有糖の炭酸飲料や乳酸菌飲料には糖分が多く含まれています。これらの飲料に使われている糖は、主に砂糖またはデンプンに水と酵素を加えて作った果糖ブドウ糖液糖やブドウ糖果糖液糖と呼ばれる添加物です。
砂糖の主成分はショ糖です。果糖ブドウ糖液糖は果糖を50%以上90%未満含み、ブドウ糖果糖液糖は果糖を50%未満含んでいます。残りは主にブドウ糖です。
果糖とブドウ糖は糖が一つだけの単糖類で小腸ですぐに分解されて吸収されるため、血糖値が上がりやすい糖類です。ショ糖は果糖とブドウ糖がくっついた二糖類で、こちらも小腸で素早く分解、吸収されてしまうため、体に負担がかかりやすい糖類です。
どちらも摂り過ぎると高血糖や糖尿病のリスクを高めてしまいます。健康になりたくて乳酸菌と炭酸を摂るのですから、糖分を摂り過ぎて体に負担をかけては本末転倒です。

朝起きたら一杯の炭酸水そしてヨーグルト

朝起きたらコップ一杯の炭酸水

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炭酸水を飲むなら朝がおすすめです。私たちの腸は一日に何度か大きなぜん動運動が起こります。最も大きなぜん動運動は朝に起こります。
お通じの乱れや便秘を改善したい方は朝に炭酸水とヨーグルトを摂ると効果的です。朝起きたらまず炭酸水をコップ一杯飲みましょう。
炭酸水によって胃腸が刺激されるだけでなく、空の胃が水分で満たされることで「胃・結腸反射」が起こり、大きなぜん動運動が起こります。
それによって直腸反射が促されて、排便の準備が整ったことで自然に便意を感じお通じが起こります。一杯の炭酸水によって毎朝すっきりと過ごすことができるようになります。

朝食にヨーグルト

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腸に溜まった便がなくなりお腹がすっきりすると食欲が増進し、朝食をスムーズに摂ることができるようになります。
次はヨーグルトの出番です。優れた整腸作用を持つ乳酸菌やビフィズス菌を含むヨーグルトを毎朝のメニューに加えて、お腹の調子を整えましょう。
さわやかな風味と適度な酸味を持つヨーグルトは食べやすく、体の調子が悪いときでも摂ることができます。
さらに良質なたんぱく質と豊富なカルシウム、カリウム、ビタミンを含んでいて栄養価も高いので、体に必要な栄養素をしっかり補うことができます。
また、たんぱく質や脂質、乳糖などが乳酸菌によってある程度分解されているため、腸に負担がかからず体に優しい食べ物です。

手作りスパークリングヨーグルト

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「毎日の朝食にヨーグルトでは飽きてしまう」「炭酸水とヨーグルトを別々に摂るのは面倒」という方には、手作りスパークリングヨーグルトがおすすめです。
作り方はとっても簡単です。無糖の炭酸水と飲むヨーグルトを1:1で混ぜるだけです。ミキサーを使わないため、サッと作ってすぐに飲むことができます。

ダイエット中の方にも適している

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炭酸水とヨーグルトの組み合わせは、体重や体脂肪が気になりダイエット中の方にも適しています。炭酸水は少量では胃腸が少し刺激される程度ですが、たくさん飲むことで満腹感を得ることができます。
炭酸で胃が満たされることで食事の量を減らすことができます。その結果として摂取カロリーが抑えられ、体重の減少に繋がります。
もちろん炭酸水そのものにダイエット効果があるわけではありません。炭酸水は満腹感を得ることで、食事制限を行っても空腹感に苦しむことなく快適に過ごす手助けをする飲み物です。

また一部の乳酸菌には内臓脂肪や体脂肪を減らす効果が認められています。この乳酸菌を含むヨーグルトを炭酸水と一緒に摂ることでダイエット効果が期待できます。
クレモリスFC株、LGG菌、SBT2055株(ガセリ菌SP株)、ビフィズス菌Bifix(GCL2505株)などの乳酸菌に内臓脂肪や体脂肪を減らす効果が認められています。

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