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乳酸菌のパック

乳酸菌パックとは

巷では乳酸菌パックなる美容法が話題になっています。テレビの情報番組でも紹介され、ハリウッドのセレブ女優も行っているのだとか・・・。
「21歳若返る」なんて噂まで耳にしますが、その真偽はともかくとしても、整腸作用があることで知られる乳酸菌には美肌効果もあると言われています。
最近では乳酸菌を配合したスキンケア化粧品も登場していますが、わざわざ化粧品を買わなくても、身近にあるものでスキンケアする方法があるんです。
それが健康食品としてすっかりお馴染みとなったヨーグルトによる乳酸菌パックです。ヨーグルトを顔に塗るというとちょっと抵抗に感じてしまいますよね。
でもヨーグルトに含まれる乳酸菌は「天然の防腐剤」と呼ばれていて、肌を清潔に保つ効果があり、スキンケアに最適な成分なのです。

乳酸菌パックが良い理由

私たちの腸内には善玉菌と悪玉菌が住んでいることは有名ですが、肌にも「皮膚常在菌」と呼ばれる微生物が住んでいます。
この菌は腸内細菌と同じように善玉菌と悪玉菌があり、二つがバランスを取りながら肌の状態を保っています。
ところがこのバランスが崩れて悪玉菌が優勢となると、ニキビや吹き出物などの肌荒れや、シミ、そばかすなどのトラブルに繋がってしまいます。
殺菌効果の高い洗顔料などを使ってしまうと悪玉菌だけでなく善玉菌までも死滅してしまいよくありません。
そこで善玉菌を増やす作用のある乳酸菌が有効です。乳酸菌は糖を分解することで乳酸を作り出しますが、この乳酸によって肌が弱酸性に保たれて善玉菌が活性化し悪玉菌を抑制してくれます。

乳酸菌パックの効果

保湿効果

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乳酸菌には肌の水分量を保つ作用があり高い保湿効果が期待されています。さらに肌の潤いとハリには欠かせないコラーゲンの生成機能を高めてくれる作用もあり、もっちりとした弾力のある肌へと変えてくれます。肌の乾燥はニキビなど肌荒れの原因にもなりますから、乳酸菌によって肌が保湿されることで肌荒れを防ぎ美肌に繋がります。

ピーリング効果

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肌表面の古い角質を取りターンオーバーを促すケアをピーリングと言いますが、乳酸菌が作り出す乳酸にはピーリング効果があることでも知られています。
乳酸はフルーツ酸とも呼ばれるアルファヒドロキシ酸のひとつであり、市販のピーリング化粧品に配合されているほか、皮膚科などの専門医が行うケミカルピーリングでも使われる成分です。
ピーリングを行うことで肌の古くなった角質をほぐして除去し、その結果ターンオーバーが促進されて、すべすべの肌に仕上がります。

美白効果

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肌が紫外線などの外的刺激を受けるとメラノサイトと呼ばれる細胞が活性化されて、メラニン色素を生成します、これがシミ、ソバカスの原因です。
フルーツ酸のピーリング効果によって古い角質が落ちると、一緒にメラニン色素も取り除かれるため、シミやくすみが改善され美白効果が期待できます。

ニキビを改善

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ニキビが出来る原因のひとつは肌に住む雑菌です。乳酸菌には殺菌作用があり、パックを行うことで肌を弱酸性に保ち雑菌の繁殖を防ぐことができます。
またピーリング効果で肌のターンオーバーが促されることでニキビの改善にも繋がります。

毛穴をケア

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乳酸菌にはタンパク質を分解する酵素であるプロテアーゼが含まれています。毛穴に詰まった角栓はたんぱく質でできているため、プロテアーゼが浸透することで角栓が除去されて、毛穴の詰まりや黒ずみが改善されます。洗顔前に乳酸菌パックを行うとより効果的です。

乳酸菌パックの方法

ヨーグルトと小麦粉を使うため牛乳アレルギー、小麦粉アレルギー、グルテンアレルギーがある方はできません。
ヨーグルトは無糖であればスーパーで売られている安価なもので構いませんが、食品ですから新鮮なものを使いましょう。

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【材料】無糖のプレーンヨーグルト 大さじ1 小麦粉 大さじ1

1)ヨーグルトと小麦粉をよく混ぜます。小麦粉の量で塗りやすい固さに調整します。
2)1を手にとり顔全体に均一になるように塗っていきます。
3)そのままの状態で10~15分ほど置いて、肌に浸透するまで待ちます
4)ぬるま湯や水でしっかりと洗い落とします。洗い残しはニキビや肌荒れの原因となるので、すすぎも行ってください。
5)パックを行った後はいつも通りに化粧水や乳液でスキンケアを行うことを忘れずに。

乳酸菌パックのアレンジ編

ヨーグルトと小麦粉だけでも充分なスキンケア効果はありますが、身近にある相性が良い素材を加えることでより高い効果が期待できます。

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・蜂蜜
蜂蜜は高い保湿力を持っています。大さじ1程度の蜂蜜を乳酸菌パックの材料に加えることで、しっとりとしたみずみずしい肌に仕上がり、乾燥肌の方におすすめです。
また蜂蜜は殺菌効果も優れていて、ニキビや吹き出物の原因となる雑菌の繁殖を防いでくれます。

・オリーブオイル
蜂蜜と同様にオリーブオイルも高い保湿力がありますが、オレイン酸が豊富に含まれているので肌のバリア機能を高める作用があります。
また刺激が少ないことから洗顔石鹸にもよく使われています。乳酸菌パックの材料に大さじ1程度のオリーブオイルを加えると、しっとりなめらかな肌に仕上がります。

・塩
塩は粒子が肌を摩擦することで角質に詰まった汚れが落ちやすくなる「スクラブ効果」があり、市販のスクラブ製品にも使われています。
また塩には「発汗作用」があり、血行が促進されて肌のターンオーバーを促進してくれます。
乳酸菌パックの材料に塩を一つまみ加えるだけです。マグネシウムやカリウムには保湿効果があるため、ミネラルの多い天然塩がおすすめです。

・豆乳
豆乳には女性ホルモンと同じ働きをするイソフラボンが豊富に含まれています。乳酸菌パックの材料に混ぜることで、しっとりとなめらかな肌に仕上がります。

注意点

食品であるヨーグルトを使う乳酸菌パックはアレルギーなどが起きるリスクもあり、注意しなければいけないことがいくつもあります。
少しでも違和感を感じた場合はすぐに使用を中止して、症状が重い場合は皮膚科に相談してください。

パッチテストを必ず行う

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敏感肌や乾燥肌の方は注意が必要です。ヨーグルトと小麦粉を肌に塗ることで、ごく稀にですが肌荒れや赤みがでることがあるようです。
某メーカーが販売していた小麦粉を配合した洗顔石鹸が問題になったことは記憶に新しい出来事ですが、ヨーグルトを使ったパックでも同じことが起きないとも限りません。
またヨーグルトにはフルーツ酸が含まれていますが、肌に合わない方もいます。顔の肌は敏感なため、必ずパッチテストを行い問題がないことを確認してからパックしましょう。
パッチテストの方法は、ヨーグルトをガーゼにのせて、二の腕など目立たない場所にあてます。15分くらい経ってガーゼを取り、皮膚に赤みや腫れが起きないようならOKです。

長時間放置しない

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ヨーグルトに含まれるフルーツ酸には強い刺激はありませんが、あまり長くパックを肌につけていると必要な角質まで落としてしまい、逆に肌を痛めてしまう原因になります。
せっかく肌に良い効果があるパックもやりすぎて肌を刺激してしまっては意味がありません。パックをつける時間は10分~15分を目安に長くても20分程度にしましょう。

パックを行う頻度は週1~2回

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乳酸菌パックを頻繁に行うと、乾燥肌を引き起こし、バリア機能が低下してしまいます。肌トラブルを防ぐために、週に1~2回を目安に肌の状態を見て行いましょう。

日焼けの後は行わない

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日焼けした肌は敏感になっているので刺激を与えるのは禁物です。紫外線によるダメージが回復してからパックを行いましょう。
もし日焼けによって皮がめくれているような状態でならば、乳酸菌パックは逆効果になる可能性があるので控えてください。

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