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乳酸菌と青汁は相性が良い

乳酸菌と青汁は相性が良い

腸内環境の維持に欠かせない乳酸菌とビフィズス菌

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ヨーグルトなどから摂ることができる乳酸菌やビフィズス菌は整腸作用が期待できることから、日本でも多くの人が摂っています。
私たちの腸内には500種類以上、100兆~1000兆個もの腸内細菌が生息していて腸内フローラを形成しています。
腸内細菌は乳酸菌やビフィズス菌といった善玉菌と、大腸菌(有毒株)やウェルシュ菌といった悪玉菌、どちらにも属さない日和見菌に分けることができます。
このうち健康な人の腸内では約2割が善玉菌、約1割が悪玉菌です。腸内で最も多数派の日和見菌は、善玉菌と悪玉菌のどちらか優勢なほうに味方をする性質があります。
腸内で善玉菌が優勢であれば日和見菌が味方をするため、悪玉菌は少数派となり腸の健康状態が悪化することはありません。

しかし、腸内では細菌同士が常に勢力争いを繰り広げています。食生活やストレスなどによって腸内環境が悪化すると、善玉菌の働きが弱くなり悪玉菌の増殖を引き起こしてしまいます。
それによって日和見菌が悪玉菌に味方をして、悪玉菌優勢の腸内環境が出来上がります。そこで積極的に摂りたいのが乳酸菌やビフィズス菌です。
腸内環境を整えるこれらの善玉菌を腸に届けることで、腸内にもともと生息していた乳酸菌やビフィズス菌を活性化して、増殖を促す効果が期待できます。

青汁には善玉菌のエサとなる食物繊維が豊富に含まれている

食物繊維は善玉菌のエサ

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乳酸菌やビフィズス菌をたくさん摂ることで腸内環境の改善に繋げることができますが、善玉菌が活動をするためにはエサも必要です。
野菜や果物を原料とする青汁には食物繊維が豊富に含まれていますが、食物繊維は胃と小腸でほとんど分解、吸収されないため、乳酸菌やビフィズス菌のエサになります。
腸内の善玉菌を活性化するためには、ヨーグルトやチーズなど乳製品、キムチやぬか漬けなど漬物類から乳酸菌を摂ることも大切ですが、食物繊維を摂ることも同じくらい大切です。

食物繊維の不足を補うなら青汁

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厚生労働省では成人の食物繊維摂取量の目標値を、男性は1日あたり20g、女性は18gに設定しています。ところが実際には日本人の食物繊維摂取量は、昭和の中頃から急速に進んだ食事の欧米化によって減り続けています。
1950年代には1日あたり20g以上摂っていましたが、1960~1970年の間に急激に減少し、現在は1日あたり15g前後に落ち着いています。
食物繊維をたくさん摂るためには野菜や果物をたくさん食べる必要があります。野菜は1日あたり350g以上食べることが推奨されています。
昔の日本人は穀物と野菜中心の食生活を送っていたため野菜不足になることはまずありませんでした。しかし、肉類や乳製品を摂る機会が増えた現代人の食生活では、とてもこれだけの野菜を毎日食べることは困難です。
腸内環境を整えるためには食生活の改善も必要ですが、野菜の価格高騰や調理時間など野菜をたくさん摂ろうとした場合に課題もあります。そこで活用したいのが青汁なのです。

乳酸菌と青汁でぜん動運動を促す

乳酸菌によって腸内の善玉菌が活性化されると、腸内で食べ物を動かしながら排出に導くぜん動運動が活発になります。私たちが自然に便意を感じることができるのはぜん動運動が働くからです。
腸内に生息する善玉菌の中でも特にぜん動運動に関係しているのがビフィズス菌です。酸素を嫌う性質があるビフィズス菌は、口から遠い大腸に生息しています。
大腸は便が形成される場所ですからビフィズス菌が活性化されると、ぜん動運動を直接刺激してくれます。

一方、青汁に含まれる食物繊維にもぜん動運動を促す働きがあります。食物繊維には水に溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けない不溶性食物繊維があります。
ぜん動運動を活発にするのは不溶性食物繊維です。胃と小腸で全く分解されずに大腸に届いた不溶性食物繊維は、便の嵩を増すことでぜん動運動を促します。
さらにこのときに悪玉菌が作り出した腐敗物質も一緒に排出されるため、便秘やお腹の張りの解消にも繋がります。
青汁の原料である大麦若葉、ケール、明日葉、クマザサ、桑の葉などには不溶性食物繊維が豊富に含まれています。

ヨーグルトと青汁を一緒に摂って健康維持

栄養価の高いヨーグルト

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乳酸菌と食物繊維を一緒に摂るならヨーグルトと青汁の組み合わせがおすすめです。ヨーグルトの魅力は乳酸菌やビフィズス菌だけではありません。
栄養価の高さも魅力で、体の維持に欠かせないたんぱく質とビタミン類、骨の健康維持に欠かせないカルシウム、血圧の調整やむくみを予防するカリウムが豊富に含まれています。
なかでもビタミン類は、不足がちといわれるビタミンA、ビタミンB1、B2、ビタミンEが含まれているのが特徴です。ビタミンAは皮膚や粘膜を維持し、ビタミンB1は疲労回復に、ビタミンB2は傷んだ髪や皮膚を修復する働きがあり、ビタミンEには抗酸化作用があります。
もちろんヨーグルトに含まれる栄養素の多くは牛乳にも含まれています。ですがヨーグルトは乳酸菌によって発酵することで、たんぱく質や脂質、糖質が適度に分解されるため、体に吸収されやすいという大きなメリットかあります。

1日に必要な栄養素が摂れるヨーグルトと青汁は朝食に最適

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一方の青汁にはビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。ですからヨーグルトと青汁を一緒に摂るだけで、1日に最低限必要な栄養素を補給することができます。
また、働いている方は平日の朝は出来るだけ消化に良く、お腹を満たしても必要以上に満腹感を感じない食事が適しています。
あまりにも消化に時間がかかると、胃の中に食べ物が残ることで胃もたれなどを感じることがあり仕事に支障が出ますし、腹部に膨張感を感じると体を動かすことが億劫になってしまいます。
栄養価が高く消化にも良いヨーグルトと青汁は理想的な朝食です。とはいえ働き盛りの若い世代の方にとっては、「これだけでは持たない」と感じてしまうかもしれません。
そういう方はヨーグルトと青汁以外にもご飯やパンなどの穀物をしっかり摂って、必要なカロリーを補ってください。そして昼食と夕食では肉類と魚類からたんぱく質やアミノ酸を摂って、骨や筋肉を強化し、体力をつけて疲労回復に繋げましょう。

置き換えダイエットにも最適

ただ食事の量を減らすダイエットは危険

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世の女性の多くはスタイルを気にしてダイエットを行いますが、安易に食事の量を減らしてしまうと栄養失調に陥ってしまいます。
いま日本ではダイエットによって体調を崩す女性が増えています。その原因はここ最近流行っている「炭水化物抜きダイエット」です。穀物や野菜を食べる量を急激に減らしてしまうと、食物繊維不足に陥り腸内環境が悪化してしまいます。
炭水化物を抜くと簡単に体重を落とすことができるため、ついつい頼ってしまう女性が多くいます。炭水化物はビタミンやたんぱく質ほど重要というイメージがなく、水など体に不要なものが多く含まれていると誤解されがちですが、体の維持に欠かせない栄養素です。

ヨーグルトと青汁でしっかり栄養を摂ってダイエット

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そこでおすすめなのが、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維、カルシウムなどをバランス良く摂ることができるヨーグルトと青汁です。
ヨーグルトも青汁もカロリーが低いため朝食または昼食をこの二つに置き換えるだけで、簡単に摂取カロリーを減らすことができます。
またこの二つの食品は意外と腹持ちが良いので、激しい運動をしないのであれば朝食に置き換えると昼食まで持たせることができます。
体型が気になって痩せたいと考えている方は、ぜひヨーグルトと青汁の置き換えダイエットに挑戦してみましょう。

青汁ヨーグルトの作り方

ヨーグルトと青汁を単品同士で摂ってもらっても構いませんが、どうせなら一緒にしてしまいましょう。
ヨーグルトのさわやかな酸味と風味が青汁の苦さやクセを抑えてくれるので、青汁の味が苦手な方でも食べやすい味わいになります。

プレーンヨーグルトは癖がないため、青汁と混ぜてしまっても味を損なうことはありません。飲むヨーグルトと青汁ならシェイカーで混ぜるだけで手軽に青汁ヨーグルトが作れます。
固形ヨーグルトの場合は、ただ上から青汁をかけてしまうと水分が多すぎて分離してしまいます。かといって粉の青汁を上からかけると上手く混ざらずに粉っぽく感じることがあります。
おすすめはヨーグルトと少量の水に溶かした青汁をミキサーにかける方法です。夏場は氷を加えて青汁ヨーグルトスムージーを作ってもおいしいです。
ヨーグルトに加える青汁の量については特に決まりはありませんが、青汁によっては苦味があるためあまり多くなると味のバランスが悪くなってしまいます。
だいたいヨーグルト100gに対して粉末の青汁3gを混ぜると、青汁の味が強くなりすぎずおいしく食べることができます。

低脂肪ヨーグルトを使いオリゴ糖や果物を加えよう

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ヨーグルトには3%の脂質が含まれています。ダイエットなどで脂質が気になる方は低脂肪タイプのヨーグルトを使いましょう。
甘さがないとどうしても物足りなく感じてしまいます。しかし、加糖のヨーグルトでは糖分を摂りすぎる心配があります。
健康を考えたら無糖のヨーグルトを使い、甘さが欲しい場合はオリゴ糖を配合した低カロリー甘味料を加えましょう。
オリゴ糖は小腸で分解、吸収されにくい性質があります。腸内で乳酸菌やビフィズス菌のエサになりますし、血糖値が上昇しないため体に優しい健康的な甘味料です。
お好みで果物を加えても良いでしょう。ヨーグルトにはどんな果物でも合いますが、青汁と相性が良いのはオレンジやレモンなどの柑橘系や、りんご、バナナです。

不溶性食物繊維の摂りすぎに注意

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青汁には食物繊維が豊富に含まれていますが、不溶性食物繊維の摂取量を急激に増やすと便が硬くなり便秘を引き起こすことがあります。
腸の健康を保つためには水溶性食物繊維と不溶性食物繊維を1:2の割合でバランス良く摂る必要があります。多くの青汁には水溶性食物繊維も一定の量が含まれていますが、念のため配合されている食物繊維の量を確認しましょう。
とはいえ普段から野菜と果物、芋や豆などの穀物、海藻類などをバランス良く摂っていれば食物繊維のバランスを気にする必要はありません。
野菜や果物にはどちらの食物繊維も含まれているからです。青汁だけに頼ることなく穀物や野菜をたくさん摂るように心がけましょう。

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